私の学校生活は……
いつも賑わっている。
「あー!ねぇ海斗!!」
「なんだよ」
「また私の消しゴム取ったでしょ!」
こころちゃんと、
同じクラスの新橋海斗くん。
そして、それを鎮めるのが、
クラス一イケメンの、
戌亥遥くんだ。
「お前らうるさい」
「イケメンは黙ってろーっ」
「……は?」
「まぁまぁ怒んない怒んない」
優花ちゃんがそう言って、
みんなが落ち着く。
「早くー!海斗返せ〜!」
「わぁったって」
……あはは。
いつもこの、こころちゃん、優花ちゃん、海斗くん、遥くんと、
私、雪で……
仲良くしてるんだっ。
「あははっ」
「ほらー、騒がしいから雪が困ってるって!」
こころちゃんがそう言ったけど、慌てて首を振った。
「こ、困ってないよっ、みんな、元気で面白いなぁって……ふふっ。」
「なんか、淡萌ってツボあせーよな」
「そうかな……??」
海斗くんの言葉に首を傾ける。
「でも、雪は毎日楽しそう。」
「うん!みんな面白いから。」
「こっちも、雪にいっつも元気もらってるけどな」
遥くんが私の頭をポンと叩きながらそう言った。
遥くんとは小さい時から幼馴染だ。
「うわぁっ、美男美女はいいねぇ」
……ん?
「まあまあ、てか早くご飯食べよ!」
その時、ちょうどお昼の放送が始まった。
『こんにちは。お昼の放送です。』
「今日は私の推しの曲流れないかな!?」
とあるグループを推している優花ちゃん。
最近人気になってきて、嬉しいけど嫌だとか言ってたなぁ……!
ど、どっちなんだろ……あはは。