ジルベルトのそばに寄ると、怪訝な面持ちを崩さぬままフェリクスは言った。
「祝宴には出ないと聞いていたんですが。ガルヴァリエ公爵令嬢、ああ、いや……ミラルダが」
ジルベルトは虚を突かれたように驚いた顔をする。
同時にフェリクスの背後から澄んだ声がした。
「ご挨拶を申し上げます、皇太子殿下。そして……マリア」
皆が振り返ると——。
そこには、麗しく着飾った一人の美しい令嬢が立っていた。
「祝宴には出ないと聞いていたんですが。ガルヴァリエ公爵令嬢、ああ、いや……ミラルダが」
ジルベルトは虚を突かれたように驚いた顔をする。
同時にフェリクスの背後から澄んだ声がした。
「ご挨拶を申し上げます、皇太子殿下。そして……マリア」
皆が振り返ると——。
そこには、麗しく着飾った一人の美しい令嬢が立っていた。

