【コミカライズ連載中】➕SS 雲隠れ王女は冷酷皇太子の腕の中〜あなたに溺愛されても困ります!

「それは単にお二人が、恋に落ちた……だけでは?」

 フィフィーの言葉を聞き、リズロッテは整った面輪いっぱいに苛立ちの色を滲ませた。

「ですから、あの皇太子殿下なのよ?! そうやすやすと誰かと恋に落ちるだなんてありえませんわ。その女……実はどこぞの闇の集団と結託していて、黒魔術か何かでおかしな媚薬を仕掛ける魔女なのではないかしら。良からぬ者達が良からぬ事を企てていて、魔女を皇城に送り込んだのかも知れないでしょう?」

「あのう、リズロッテさま。それって陰謀小説かなにかの読み過ぎなのでは……」

「わたくしはここで失礼いたしますわ。まだ後宮に来たばかりですし……大事(おおごと)になって、婚約破棄になっても困りますのでっ」

 フィフィーがまず先に逃げだした。

「わたくしも!!」
 と、エミリオがフィフィーに続く。