「——見つけた」
突然、頭の上から声が降ってきた。
「ここにいたのか」
マリア。
その名を切なさを滲ませて呼ぶ声を、昨日の夜、何度も聞いたばかりのはずなのに。
なぜだかとても懐かしくて、愛おしい……マリアの心を揺さぶる声だ。
どこから現れたのだろう。
顔を上げると、マリアを見下ろす漆黒の礼服姿のジルベルトと鉢合わせになった。
精悍な凛々しさを取りのぞけば女性とも見まごうほどの綺麗な眼差しが、真上から見つめて微笑んでいる。
突然、頭の上から声が降ってきた。
「ここにいたのか」
マリア。
その名を切なさを滲ませて呼ぶ声を、昨日の夜、何度も聞いたばかりのはずなのに。
なぜだかとても懐かしくて、愛おしい……マリアの心を揺さぶる声だ。
どこから現れたのだろう。
顔を上げると、マリアを見下ろす漆黒の礼服姿のジルベルトと鉢合わせになった。
精悍な凛々しさを取りのぞけば女性とも見まごうほどの綺麗な眼差しが、真上から見つめて微笑んでいる。

