——今、また……。 あの護衛(ひと)、ぜんぜん話さないのね。それにどうして顔を隠しているのかしら。極度の恥ずかしがり屋とか……? 彼との距離は少し離れているものの。 ラムダが買い物に行ってしまったので、残されたマリアと護衛の男の間には何だか気まずい空気が流れた。 —— 頼りになりそうだけれど、ずいぶんおかしな『護衛』ね……? 見つめればまた逸らされるのがわかっているので、マリアはもう男を見ようとはしなかった。 そっと目の端で様子を伺うと、護衛の男は彼の黒馬の首を優しく撫でているらしかった。