「相変わらずモテモテじゃん!同窓会来ればいいのに!」


男子もその方が喜ぶでしょ、って無邪気に笑う。


あれ?なんかもう普通かも。



「いや、欠席ってしちゃったし」


「いいよ!人数余裕あるから、当日でもいけるよ!」


私幹事だからって少々強引に誘われる。


そうだよ、もう5年も前のことだもんね!


みんな大人になって、いじめのことは忘れてるよね。


「水野さん、来てよ!」


気がつけば集まっていた同じ中学の男子たちに、さらに強引に誘われて渋々頷いた。


一旦解散して振袖を脱ぎ、ワンピースに着替えてメッセージで送られて来たレストランへ向かう。


一人、5,000円の会費制。


お金を払ってレストランに入ると、懐かしい顔ぶれが揃っていた。


ここには私と樹が幼馴染って知ってる人ばかり。


「はなちゃん、来たんだ!」


正直顔が変わり過ぎて誰かわからない…誰だろう。


お化粧もちゃんとしてるから分からないや。