直月は、ヴァンパイアウイルスの予防注射を受けることとなった。
 ヴァンパイアサービスにはミシェル・クイーンという女性の医者がいた。その医師に予防接種をしてもらうこととなった。
 ミシェル・クイーンは金髪の女性だった。アメリカ人らしい。やせていて背が高い。長い髪を束ねていた。
 「はあい、直月」
 と、クイーン。
 「あ、はい、クイーン先生」
 「じゃあ、腕をまくって」
 「は、はい」
 直月はどきどきした。クイーン先生は直月の腕を消毒した。そうして注射を出した。
 「チックとします」
 と、クイーン先生。そうしてクイーンは、直月に針を刺した。クイーンは直月の血を抜き取ると、注射針を抜いた。