ヴァンパイアサービス

 「では、直月(なつき)を正式にヴァンパイアハンター、セント(聖銃士)ととして、神との契約を果たしたいと思う」
 と、カラス先生。直月は説教台の前にいた。説教台後ろ上方には大きな十字架があった。バンパイアハンター十字だ。
 「直月、十字架の膝下(しっか)に膝まづきなさい」
 と、カラス先生。
 直月はひざまずいた。
 「祈るのです、主よ、私(わたくし)をバンパイアハンターに任命してください、と」
 直月は十字架を見上げ、
 「主よ、私(わたくし)をバンパイアハンターに任命してくだい」
 「アーメン」
 と、カラス先生。
 「アーメン」
 と、直月は唱えた。
 そのとき、十字架から直月に光が差した。直月はびっくりした。そうして複数の銀色の鳩のようなものが直月に飛んで来た。
 「な?」
 直月。
 「安心しなさい。聖霊です。契約は承諾され、締結された。直月、あなたはヴァンパイアハンターであり、セント(聖銃士)です」
 「はい」
 「約束しなさい。信義に従い、誠実に、権利を行使し、義務を履行(りこう)し、神の信頼を裏切らぬと」
 「信義に従い、誠実に、権利を行使し、義務を履行し、神の信頼を裏切りません」
 と、直月。
 「アーメン」
 と、カラス先生。
 「アーメン」
 と、直月。
 「直月、あなたはヴァンパイアハンターとしての能力を神からいただいた。それを使って、ヴァンパイアを退治する使命があります。それが神への奉仕です。そうして、神の祝福を与えられる権利、債権があります。アーメンといいなさい」
 「アーメン」
 「よし。これで完了した」
 と、カラス先生。
 「はい」
 と、直月。