クラブ・ワイルドストロベリーの外。
 ワイルドストロベリーと書かれたピンクのネオン。
 高校生を対象としているため、酒類は置いておらず、夜11時までの営業。ミホはそこにいりびたっていた。郁夫もよく来ていたが、お互い何も話さなかった。ミホはよく踊るが、郁夫は踊るでもなく、ずっと机についてぼうっとしているのだった。
 ミホは郁夫が気になっていた。