報われたい独占欲は、狂気のソレ




 本社に移動になったことで頭がいっぱいで、長谷川奏人から『浮気されている』と忠告を受けたことがすっかり頭の中から消えていた私は、


『今終わったよ。悟は今家?』

 いつもの流れで連絡を返した。すると、すぐに悟からの着信が入った。


 嬉しくてどうしようもないこの気持ちを今悟に伝えたい。だって絶対喜んでくれる。


 すぐ悟からの着信を取ると『良かったじゃん。凪、ずっと本社勤務したいって言ってたもんな!』と、喜びを一緒に分かち合ってくれた。


「うん、ありがとう。本社は割と近いから引っ越しはしなくてもいいと思う」

『そっかー、本社ってことは今のところより店舗の規模も大きくなるんだよな? 従業員も増えそうだし、凪虐められんなよー』


 あ……悟、コレ、本社が本店だと思ってるやつだ。私が移動するところは本店ではなく、本社。オフィス内へと移動になる。きちんと説明をしておこうと悟に事情を説明する。


「悟、私が本店じゃなくて本社だよ。会社内部に移動になるの」

『会社内部?』

「うん、そう。オフィス。だから、接客に携わることはなくなると思う」