悟の眉がピクリと動いた。
「は? ずっと見てたって……なに? アイツ、凪のストーカー?」
「奏斗さんはずっと一途に想ってくれてるの。だから、ちょっと行き過ぎただけなんだよ」
「いや……いやいやいや、行き過ぎたで済まされないだろ。凪、警察に……警察に行こう!」
「…………なんで? もう過去のことだよ。悟も過去の人。だから、今度店舗まで来たりしたら、私、悟を警察に突き出すから」
自分がどのくらい酷いことを言っているか分かってる。分かってるけど、やっと掴んだ幸せを壊さないでほしい。
「じゃあね」と、悟に背を向ける。悟の涙啜る音が背後から聞こえていた。
悟の話は本当なんだろうか。
――全部奏斗さんが仕組んだことなのだろうか。
この愛し方や愛され方が間違っているとしても、私たちは普通じゃない。
もっと愛して、愛されたい。



