「でも……それでも奏斗さん以外に私をこんなに想ってくれる人はいない。奏斗さんがいると安心するの」
「俺も想ってたよ!! 凪をずっと想ってた! 俺には凪しかいないって今でも想ってる。お願いだ凪。やり直そう。今度こそ絶対に浮気しないし、大切にするから。だからアイツのところにはいかないでくれ……アイツがいなきゃ俺たちの関係は壊れてなかった。今でも幸せなはずだった……」
消えそうな声で涙ぐむ悟。
悟の話が真実なら確かにそうだ。
奏斗さんがいなかったら、私は悟と未だ続いていたと思う。けど、悟が私を抱く際に抱いていた不満は今後も絶対解消されなくて、私も抱かれることに対して不満を抱き続けていたと思う。
「悟、ごめんね。今まで悟に抱かれることが苦痛でしかなかったの。全然気持いいと思えなかった。でも奏斗さんは違う。私の全部を知り尽くしてくれたから、凄く気持ちいいの。酸欠で死ぬかもしれないって思うくらい毎回抱かれて、それがたまらなく気持ちいいの」
「…………な、なんだよそれ、そんなの普通じゃないよ。俺ももっと頑張るから。だからそんな危険な抱かれ方やめろよ……絶対おかしいよ……」
「でもね、奏斗さんは私が専門学生の時から一目惚れしてくれてて、ずっと私を一途に想ってくれて。ずっと私を見てくれてた。なかなかこんなに想われることってないでしょ?」



