報われたい独占欲は、狂気のソレ




「あの女の人とは続いてるの?」


 そう質問すると、悟は首を横に振った。


「俺の浮気相手のなみちゃん……篠田なみちゃんが俺に近づいてきた発端は半年前にカフェで声を掛けられた……逆ナンだったんだ。連絡先教えてって凄くしつこく迫られて、でも俺には彼女いるって言ったのに聞かなくていつの間にか体の関係になっちゃったんだけどさ、そうなった原因が……凪の、あの男がそう仕向けていたんだ。あの男は凪に近づくためになみちゃんを利用した。なみちゃんに話を聞いて以降、なみちゃんからの連絡がなくなったし、もちろんこっちからも取れなくなった。……で、今日朝イチで凪の家に向かったら……なんであの男いるの?」

「…………鍵、渡したから」

「付き合ってんの?」

「付き合ってないけど……」



 悟の話を半信半疑で聞く。


 ――奏斗さんが悟に浮気させるためにあの女を用意したってこと……?


 そんな、でも、奏斗さんならありえそうだ。


「俺、首締められてさ、アイツに殺されそうになった。アイツは計画的に俺たちを壊したんだよ。凪、悪いことは言わないからアイツはやめた方がいい。凪の人生がめちゃくちゃになる」