報われたい独占欲は、狂気のソレ




 一週間後、私のスマホに店長から久しぶりの着信があった。内容は「川口さんの元カレって名乗る人が今日の開店時からずっと居座っている」とのことだった。


 …………悟だ。


 私は悟と別れた後に悟から連絡がこないようにブロックした。何か言いたいことがあっても言えなかったのかもしれない。


「今もいるんですか?」

「うん……川口さんが来るまで帰らないって聞かなくて。なんだか凄く深刻そうだけど、どうしよう、警察呼ぶ?」

「……いえ、今日は休日出勤してたんですけど、もう仕事終わるんで。今からそっちに行きます」

「――そ、そう? それなら、このまま待たせとくね」


 急いで仕事を終え、いつもなら奏斗さんにすぐ連絡をするのだけど、今日は連絡なしで悟の元へ向かう。


 働いていた店舗へ向かうと悟が事務所にいた。店長に挨拶をして二人でお店の外へ出ると、悟は一歩も動かなくなってしまった。仕方なく、隅で話を聞く。


「………悟、こんなとこまでどうしたの?」


 仕方がないので自分から本題に入ると、悟はガタガタと震えてしゃがみこんでしまった。


「……悟?」



 なんだか様子がおかしい。


 目線を合わせるように私もその場にしゃがむ。