報われたい独占欲は、狂気のソレ




 奏斗さんは優しく私に触れた。悟とは全然違う手つきで、私の気持ちいいところを全部見つけていく。気持ち良すぎて意識を保つのに精一杯で、いつしか私の体までも奏斗さんに溺れていった。


 私の体を散々触り倒すと、肩で息をする私の中へ奏斗さんはゆっくりと入ってくる。それがたまらなく気持ちよくて奏斗さんが満足するまでに何度も抱かれる。何度も意識が飛んでいく。


 意識が飛んだと思ったら、また強い刺激で呼び戻され、また意識が飛んで、呼び戻されて、ぐちゃぐちゃにドロドロに私の脳と体を支配していく。


「凪、これがね、体の相性がいいってことなんだよ。すっごい気持いいね。もう、離れられないね」



 ――奏斗さんは私の耳元でそう唱えながら、私の呼吸に合わせて腰を打ち付けてくる。



「今日はもっと深く一緒に気持ちよくなろうか」


 私の足を抱え、深く深く入り込んでくる奏斗さん。入っちゃいけないところに入っているのが分かる。たまらなく気持ちよくて、私の体はどんどん奏斗さんに気持いいところを教え込まされていく。


 ――今なら悟が言っていた体の相性が良い人がそばにいてほしい気持ちが痛いほど分かる。


 だけど私にはやっぱり無理だった。


 こんなに優しくされて、尽くされて、奏斗さんを浮気相手にするなんて絶対無理だった。



 ――悟と別れて正解だった。