「嘘ばっかり言わないでください。奏斗さんがとてもモテることくらい知ってますから」
「なんでモテるイコール、我慢できない男になるの? どうすれば信じる? いっそここで4年間分の想いを発散させようか?」
「……や、やっぱりそういうことをシに来てるんじゃないですか。私、帰ります!」
本当は私のことを考えてくれているのかもしれないと期待した自分に悲しくなった。虚しくて部屋を出ようとしたその時、隣の部屋と思われる場所から女性の大きな喘ぎ声が聞こえてきたため、びっくりして足を止める。
「壁、思ってたより薄いね。おいで凪。オレの話をちゃんと聞いて」
背後からふわっと抱きしめられ、そのままの流れでベッドまで運ばれてしまった。私の靴を脱がせるなり、優しく肩に手を添えそっと抱き寄せられた。
嫌なのに、早く帰りたいのに、なんでこの人の体温はこんなにも落ち着くのだろう。



