報われたい独占欲は、狂気のソレ




 長谷川さんが選んだ部屋へと一緒に移動する。


「ここだね。入って」


 背中を押され、つい咄嗟に足を踏み入れた。
 中は黒色で統一されており、照明など高そうなイメージだ。


 ベッドに関しては、とてつもなくいやらしい雰囲気を醸し出している。


 今頃悟はこういう部屋であの女性を抱いているんだろうか。考えると泣きそうになった。


「見て、凪。ここのお風呂、ラグジュアリー付きで凄く広いよ」


 お構いなしといった具合に、長谷川さんは部屋の中を探索して楽しんでいた。


「そんなに驚くことのほどでもないんじゃないですか? 奏斗さん、こういうところにたくさん来てるんでしょ?」


 『あまり来たことないアピールしても無駄ですよ』と、つい棘がある言い方をすると、

「オレを見くびんなよ」

 ――と、両腕を組みながら見下された。


「凪と出会ってからはこういうところには来てないし、女と遊んだりもしてないけど?」


 長谷川さんは私が専門学生だったときから好きだったと教えてくれた。


 ――約四年。


 四年もの間、この容姿で女と遊ばないのはいくらなんでも無理がある。