報われたい独占欲は、狂気のソレ




 ちゃんと証拠? 証拠ならもう十分。ここに来たということは、あの女の人と体を重ねるということだ。


「証拠ならもう十分です。悟が浮気してるってことは分かりましたから」

「……分かったからって、別れなきゃ意味ないだろ」


 長谷川さんはホテルで受付を済ませ、フロントのスクリーン越しに「凪はどの部屋がいい? 選んでいいよ」と、私に部屋を選ぶように促した。


 本当にラブホテルだ。


 中に入ると、悟はもう受付を済ませていたらしく、二人の姿はフロントには見当たらなかった。


 だからといって、私たちまでホテルの中に入ってどうするの。まさか、部屋一個一個を外から盗み聞きするつもりなんだろうか。


「……選んだからって、私、部屋に入らないですよ」

「部屋には入らなきゃ荷物置けないでしょ。じゃあオレが適当に選ぶね」


 長谷川さんは慣れた手つきでスクリーンの画面をタッチパネルで操作していた。


 長谷川さんも、私が好きだとか散々言っておいて、女性とこういうところには来てるくせに。


 悟も長谷川さんも、男は皆信用できない。