報われたい独占欲は、狂気のソレ




 不満を募らせていると、悟と女の人は歩き出した。


 長谷川さんは私の腕を引くけれど、足が進まない。行きたくない。事実を受け入れたくない。


「奏人さん、行きたくないです………」

「確かに写メに映ってる人だけど、まだ分かんないよ? じゃあ二人が飲食店に入ったらあの人はカレシの友達ってことにしようか」

「…………飲食店?」

「友達同士だったら一緒に飯食って、そのまま解散でしょ。このまま飲食店に向かったら、オレは凪を諦めるから。もうつきまとったりしないし、今日みたいに勝手に家の前にいたりも絶対しない」

「……………わ、分かりました」