報われたい独占欲は、狂気のソレ



 悟がいるベランダへ向かう。

 悟は私の後ろに回り服の中に手を忍び込ませてきた。


「ちょっ、痛い……、もう少し優しく……」

「だって外ってだけですごく興奮するし、無理……」


 『優しくする』って言ってくれたのに。


「ねぇ、本当にここでするの? やっぱり恥ずかしいし、イヤなんだけど……」

「いいって言ってくれただろ。今更イヤとかないから」


 ……そんな。


 後ろから責められることに恥ずかしさしかない。必死にベランダにしがみつく。


 声が出ないように手で口を押さえ、悟が気が済むのを待っていると木の陰から誰かがこちらを見上げているのが見えた。


 …………あれは。


 腕を組んで下からこちらを見上げているその人は、まぎれもなく長谷川奏人だった。熱い視線でこちらを見ている。


 私はというと、手で声を出すのを抑えているけど、多分音で気づかれている。今すぐ悟にやめてもらわないと。


「悟、もう、や……」

「何で? 凄くいいよ。今までで一番いいかも」


 お願い、やめて。私全然気持ちよくない。それに、長谷川奏人がこっちを見てる……