報われたい独占欲は、狂気のソレ




 悟とは学生のころから「自分の物は自分で払おう」と約束をしていた。その習慣は社会人になっても引き継いでいる。でもその方がいい。奢られてばかりだと申し訳なくなるし、奢ってばかりだと逆に色々と不満が出てしまいそうだ。


 家に着き買ってくれた分のお金を手渡し、テーブルに広げて一緒にご飯を食べる。ご飯を食べ終えると、悟は『凪~』と抱き着いてきた。悟が私を誘うときは必ず抱き着いてくる。


 悟は私の二個上だけど、年上だとは思えない。そんなところが可愛かったりもする。


 私の胸に顔を埋めながら上目遣いで私を見た。


「ねぇ、凪。今日、ベランダでシてみない?」

「……………え? ベランダ? やだよ、通行人に見られちゃうよ」

「下から見れないようになってるから大丈夫だって」

「で、でも、声が……それに、音も」

「音は響かないようにするし、凪もいつもみたいに声抑えてくれれば大丈夫だって。優しくするから……ダメ?」

「……人がいたらすぐやめてよね?」

「ヨッシャ!」

「あ、あと、服は脱がさないでよね?」

「分かったって」


 ……本当なんだろうか。


 コンビニの袋を漁り、ゴムを取り出した悟は、上機嫌で『凪ー』と、私を呼んだ。