離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


エドワードはザラの罠を理解している。だが、誘ってくれるザラのなんと美しいことか。


褐色肌にぷるんとした唇が艶めかしくそそられる。こんな美味しい罠にはあえて乗るしかない。


「男は秘密があるほど魅力的でしょ?」


エドワードは布越しでいいからザラにもっと触れて欲しくて、腰を屈めてザラの顔に顔を寄せた。ザラの顔の横に片手を押し付けて、ザラとの顔の距離をじっくり縮める。


「これは余談じゃが、我が幼馴染殿は非常に見目麗しくてな」

「僕って麗しいからね」

「口元が特にセクシーで恋しい気持ちがないわけではないのだが」

「恋しいの??」

「まどろっこしい布を剥いでも良いかの?」


ザラの細いひとさし指が、エドワードのマスクの端にかかる。