「足はもちろんだけど、ザラには愛すべきところなんて他にいくらでもあるよ。知ってると思うけど」
「我の魅力とやらの話を聞いてやるのもやぶさかではないぞ」
「え、いいの?」
ザラが私室のドアにとんと背を預けてもたれた。妙に至近距離に立っているエドワードを見上げ、鼻から下を隠すマスクをつんと指先で突いて艶美に笑う。
「その邪魔な布を取るなら、な」
ザラはエドワードを誘惑しているわけではない。のちに求婚の試練のクリアを曖昧にさせるために顔を全部見ておいてやろうという策略だ。
(ザラに誘われてるー!)
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