離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─



「国王様の話?酷いよね貴族狩りなんてして、国民に大不評だよね。ほんと早く辞めればいいのに!」


ザラがエドワードがわざと国民に嫌われたいのだなという意図を汲み取った。


「ほう、そういう手法か?新聞では貴族狩りの詳細が出ていないのだが、くわしく教えてくれ。おもしろそうじゃ」


エドワードは意思の強い瞳を細めて、柔和な笑み少しだけ冷たさを魅せた。策士の国王の顔だ。その顔は良い。


「蛙みたいに出っ張った腹した汚職貴族の屋敷に乗り込んで、汚い金を隠し金庫から根こそぎ奪う話?」


一文で、貴族狩りの詳細がだいたいわかったザラは笑ってしまう。エドワードのこういう賢く気の利いたところは好ましい。ザラはエドワードの狙いがわかった。


「まずは金、ということじゃな」