ザラが声をかけると、ジェニットの隣に座っていたルドルフが律儀に頭を下げる。 ザラの左には国王。斜め前には王弟だ。 国のトップたちがこんなド田舎で何をしているのかとザラは詰めたくなったが、口を噤んだ。王族がいると騒ぎになるのも煩わしい。 ド真面目なルドルフが来ているということはただの遊びでもなさそうだとザラは予想した。 「三人はお知り合いなのですね?」 「幼馴染じゃ」 (あ、あの売り飛ばしてしまった指輪の!)