ザラがコツコツ足音を鳴らして、診療室から私室へ戻ろうと玄関を通った。


すると、玄関先にまたフードを被った男が現れた。ご丁寧に口元に布まで当てて顔は目しか見えない。


ザラはじっと見つめてくるその不審な男と目が合った瞬間、それが誰かすぐにわかってしまった。



「エド、どうしてこんなところに」