離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─



ザラがゆっくりと立ち上がろうとする前に、エドワードが片手を出して制止する。


「待って、ザラ。挨拶がまだだよ」

「ハァ、早くしろ」

「ん」


呆れたザラが褐色肌の手で黒髪を背中に流し、金色の左足をすっとエドワードに向かって差し出す。

エドワードは床に膝をついて跪き、金色の足に優しく触れた。

金色の義足を手早く取り外して、膝から下の先っぽがない丸い膝に慈しみのキスをする。


「ザラ、愛してるよ」


離縁直後の台詞とは思えない熱さをザラは右から左へ聞き流す。ちゅっと艶めかしい音と、くすぐったい唇の感触と共にザラは跪くエドワードを見下した。


「物好きめ」