ザラがテーブルの上にそっと一つの指輪を置いた。コロンとテーブルの上に転がった指輪は大きな青い宝石が埋まっている。それ一つで平民100人が一年は暮らせるような値段がするに違いない。 「この指輪をやろう。一宿一飯の恩義と思うといい」 「ひょええ??一宿でもらいすぎですよどう見ても!」 「そなたの素直な反応は好みじゃ」 ふふと微笑するザラは、ジェニットの手の平に指輪をぎゅっと握らせた。 「意外かもしれぬが、我は実は金持ちでな」 「いや、全然、全くもって意外じゃないです」