離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


前回はザラの膝に悪戯してキレられて一週間無視された時だった。


ルドルフ、一緒に謝ってお願いと言われたのを鮮明に覚えている。もちろん一緒に謝った。一緒に謝ったところでザラは許してくれなかった思い出である。


「僕はザラから求婚の試練を受けた。これを達成して、ザラを娶る」

「きゅ、求婚の試練……」


エドワードの周りに張りつめたオーラが立ち上るのをルドルフは感じた。兄の覇気が肌に直接伝わってくる。


ルドルフは気圧されないように両足を床に踏ん張り、ゴクリと息を飲んでその覇気に耐えていた。


「に、兄様、一体何をする気ですか?!」

「ルドルフ、見ていてくれ。これが兄の一世一代の」


エドワードが国王の覇気に身体を包まれたまま両手を持ち上げる。

美しい軌道を描きながら勢いよく振り下ろした両手が床に着地して、自らの膝さえも折った。


「兄様?!」