荒れた畑の側で出会い、一目でザラに魅了された瞬間から、ジェニットは直感していた。
ザラが只者ではないことを。
何か変わる予兆であることを。
戸惑う食堂内の空気をジェニットの溌剌とした大声が一掃する。
「ザラ様、ご指導お願いします!!」
「うむ、早くて良い判断じゃジェニット。そなたは領主の才があるぞ」
「ありがとうございます!」
女領主ジェニットが立ち上がって勢いよく頭を下げるのを見て、領民たちもそろって頭を下げた。
あ、あの人やっぱり偉い人なんだ!従わなきゃ!と領民たちの腑に落ちた。
ザラは、あなたたちと同じ平民です。
こうして、どこまでも偉そうな平民ザラの領地改革が始まった。



