離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─



荒れた畑の側で出会い、一目でザラに魅了された瞬間から、ジェニットは直感していた。

ザラが只者ではないことを。

何か変わる予兆であることを。


戸惑う食堂内の空気をジェニットの溌剌とした大声が一掃する。


「ザラ様、ご指導お願いします!!」

「うむ、早くて良い判断じゃジェニット。そなたは領主の才があるぞ」

「ありがとうございます!」


女領主ジェニットが立ち上がって勢いよく頭を下げるのを見て、領民たちもそろって頭を下げた。

あ、あの人やっぱり偉い人なんだ!従わなきゃ!と領民たちの腑に落ちた。



ザラは、あなたたちと同じ平民です。



こうして、どこまでも偉そうな平民ザラの領地改革が始まった。