離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


ザラがいきなり大きな音を立てて食事の乗ったテーブルをブッ叩いた。


「はい、ザラ様!」


ジェニットのグリーンの瞳をくるんと丸くなり、思わずピンと背筋を伸ばして返事をした。


「そなたたちの真実の愛!感激した!!」


響き渡るザラの威厳ある声にジェニットは緊張し、食堂は静まり返った。


「このハミルトン領を、我が徹底的に立て直してやろうぞ!」

(((え、何、あの人めっちゃ偉そう!!))

「一宿一飯の恩じゃ。この我に任せるなら、良きように導いてやろう」


フンと鼻息を出して両腕を組んだ偉そうなザラに、食堂の全員の目が点になった。

お互いに座ってる状態なのに、なぜか領民たちはひれ伏さなければいけない気持ちになる。


(ざ、ザラ様かっこいい!)