「このモミ葉のおかげで、父は高齢になってから私の弟をつくったという快挙を成し遂げる健康さです」
「それは御健康じゃ」
「さすがに今は高齢になり過ぎて隣国で療養中ですが、モミ葉の健康伝説は他にも多々ありまして!」
次から次へと口がとまらないジェニットの悦びに満ちた姿から、ザラはハミルトン領への愛をひしひしと感じた。
まだまだ熱く話すジェニットに耳を傾けつつ、ザラは和気あいあいとした食堂を見回す。
(良い領地じゃ。荒れ狂ってはいるが、人が好い)
「で!ですね、ザラ様?!モミ葉以外にも希少なハーブがたくさんある土地で、あ、でもモミ葉が最高なんですけど」
「お嬢様、ザラ様がお困りですそのへんで」
「まーたお嬢様のハミルトン自慢が暴走してるぞー!」



