ザラが抱きしめ返してくれる腕の力を感じて、ザラが素直に伝えてくれた愛が熱くて、エドワードは目頭が熱かった。泣きたいくらい、愛してると胸が大音量で鳴いた。
エドワードが高鳴った想いを口づけに乗せようとすると、ザラが近寄って来た唇をぎゅっと抑えつけた。
「何する気じゃ」
「何ってキスに決まってるでしょ。プイッと遊びは可愛いくて大好きだけど、今はキスさせて」
「兄様、ザラ様、お時間です」
新婚の国王夫妻の熱々っぷりを見守っていたルドルフだったが、式典開始の時間なので声をかける。ルドルフに邪魔するなと睨む間もなくエドワードはザラに手をぐいっと引かれた。
「さあ、エドワード。参ろうか」
ザラがエドワードの手を引っ張って、コツコツ義足の足音を鳴らして民たちの元へと向かう。
「この国に良い風が吹くように、我が王妃として導いてやろう」
偉そうに微笑み、誰より王妃が似合うザラに、エドワードは今すぐひれ伏したくなった。
「カッコよすぎる、僕の王妃。愛してる」
「知っておる」
眩しいほど輝く偉そうな王妃に国王は破顔した。
国王は最も偉そうな王妃を愛し、義足に縋りついて、いついつまでも愛にひれ伏した。
そんな国王夫妻が治める国には当然、良い風が吹き続けた。
【完】
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〈作者コメント〉
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