わざわざ、窮屈でいることで愛を感じる。
だから皆、結婚などと言う不自由の極みに走る。そんな窮屈こそが本当の幸せだと知っているから。
カツンと床で義足を鳴らして、ザラがにっこり大きく偉そうにエドワードに向けて笑った。
「旅の果てで、我が見つけたのは『自ら不自由を抱えたいと思えるほどの愛』じゃ!」
エドワードは重いものから解き放たれたいと願っていたザラが、王妃という重い任を受け入れてくれたことこそが愛だとよくわかっていた。
「重さを受け入れてくれてありがとう、ザラ」
エドワードが一つ頷いて、嬉しさが滲みだす笑顔を魅せた。
「そなたが誰よりも王たる器であるところ……王であるエドを、我は愛してしまったからの」
ザラが初めて使った愛してるの言葉にエドワードは感極まった。昂る感情のままエドワードはザラをぐいぐい抱き締める。
ザラもエドワードからの強い腕に呼応するように、しっかり細い腕をエドワードの背に回して抱きしめ返した。
「もう、君以外愛せない!!」
エドワードの咆哮に、ザラはクスクス笑った。知っておる、が返ってくると思っていたエドワードは不意をつかれた。
「我も、そなた以外愛せん」



