ザラが朝から上に乗って来るエドワードの顔を両手で押し返すが、重い重い夫様をこの細腕では追い返せない。結局好きなだけ顔にキスされてしまう毎朝だ。見合いした日から毎夜ずっと一緒のベッドだ。
先日大々的な結婚式を行ったところだが、初夜なるものなどとっくに奪われた後だった。
「あー幸せ!二度寝しよう!そうしたらまた膝からキスして起こす遊びできる!」
「二度寝するなら起こすな」
「だって何回でも起こしたい!」
さんざん顔にキスし終わったエドワードが、ザラを胸に抱き寄せてさらに二度寝を要求する。もうすっかり目が覚めたザラはエドワードの胸に顔をすり寄せて笑った。
「毎朝よく飽きないな」
「飽きないよ。真実の愛に飽きるとかないから。あ、そういえば聞きそびれてたんだけど」
「なんじゃ?」
「ザラの真実の愛って、どんなものだったの?」
ザラは一度だけぎゅっとエドワードの背を抱き締めてから、キスしようとするエドワードをひょいと避けた。プイッとする遊びをされるとすぐ高まるエドワードである。
ザラはのっそりと起き上がって、まだベッドに寝転んで眩しいザラを熱いまなざしで見つめているエドワードを見下した。
「我の真実の愛は、今日、明かそう」
「かっこいい、好き、ひれ伏したい愛してる」
「そなたはそれしか言えんのか」
素早く起き上がったエドワードがフッと笑うザラの手を取り、義足をつける手伝いをする。忙しい国王夫妻の一日が始まった。



