離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


エドワードがめちゃくちゃ責め気のリベルタの女に苦笑する。呆れたように目尻を下げるエドワードの顎元に、ザラが細い人差し指をつつつと添わせて誘惑を仕掛ける。


「そんなリベルタの女がどうだというのじゃ?」

「愛してる」


脊髄反射で愛を囁くエドワードに満足したザラがふふっと笑う。


「知っておる」


立ち上がったザラが、エドワードが握ったままの手を握り返した。


「我は平民出身の成り上がり公爵令嬢。そして珍しき褐色肌であり、さらには義足じゃ」

「全てが魅力的だね」

「皆がそなたのような物好きではない。そなたはこのハンディの多い女を王妃にする覚悟があるのか?」


エドワードが間髪入れずに満点の回答をする。


「もちろん。僕が守るよ、絶対に。どんな手を使ってもね」

「国を揺るがしてまで我と結婚しようとしたそなたが言うと、説得力があるの。信じよう」


二人で見つめ合ってふっと噴き出して笑い合った。

ザラがエドワードの手を引っ張って、立ち上がらせる。