離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


ルドルフは口を呆けさせたが、事情を知っていたジェニットはにこやかに微笑んでいた。

エドワードもすっかり騙されたと額に手を置いて天を仰いだ。抜け道探しは得意なはずだったのに、気づかなかった。


「ザラと結婚したくて必死過ぎて見逃したよ」


反省するエドワードに向かって、ザラのつり目がちな焦げ茶色の瞳が優しく弧を描いた。口元に手を軽く当てて堪えきれない笑みを漏らす。


「結婚したくてしたくて、試練に抗って必死に足掻く男を見ての……リベルタの女は愛おしくなってしまうのじゃ」

「リベルタの女、趣味エグいでしょ」