離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


ルドルフの問いに、エドワードが立ち上がってソファに座り直した。もちろんザラの左側に、ザラの褐色の手はぎゅっと握ったまま。


「僕としたことが気づくのが遅くなったけど、試練の抜け道だよ」


やられたと眉をハの字にするエドワードの説明にザラがクスクス笑った。


「実は、試練って達成する必要はなかったんだ」


ぎょっとするルドルフにザラがぷるんと艶のある唇で続きを語りだす。


「求婚の試練はクリアしたら結婚と決まっておる。

だが、クリアできなければ結婚してはならないとは言っておらん」

「狡いですね!」