離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


やきもき手を揉んでいたルドルフがわっと叫ぶと、頑なにザラの手を離さないままエドワードも叫び返した。


「お前、もうちょっと兄側に立ってよ?!」

「ザラ様のご命令だったので、申し訳ございません兄様」

「もういいけど!」


言い合いをするようになった兄弟にジェニットとザラが朗らかに笑った。

まだ興奮気味のエドワードをソファに座らせ、ザラがその隣に偉そうに足を組んで座った。

もちろん左側がエドワードだ。


低いテーブルを挟んだ向こう側のソファに、ルドルフとジェニットが初々しく距離を開けて座る。


「さて、始めようかの。見合いは初めてじゃ。ルドルフ、良きにはからえよ」

「はい。では僕が仕切りますね」