離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


すでに突然王城に現れて、サプライズだというのに、これからもっとすごいのを用意していることが読み取れてしまった。ザラの笑みからワクワクが漏れている。


忙しい、忙しいと理由をつけて会ってくれなかったザラは何を準備していたのか。


「そなたに報告があっての。ゆっくり部屋で話そう」

(ザラの、報告?)


長く会わない間に不安の芽を植え付けられたエドワードの足は動かなかった。部屋に行って、そんな美しい恰好をして、何を言うつもりだというのか。エドワードの回転し過ぎる頭が止まらない。


「もしかして先代のハミルトン領主に会いに行った話?」


エスコートで繋いだ手を離さず、一歩も動かないエドワードをザラが振り返る。


「知っておったのか?つまらん。驚かそうと思ったのじゃが」