離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


ザラがゴキゲンににこにこと微笑む。久しぶりに視界に入れた本物のザラに笑いかけてもらって、エドワードの胸が痛いくらい跳ねる。

夜の狭い廊下で薄暗い灯りしかなくても、ザラは輝くほど美しい。ずっと見つめていたい。エドワードの脳内に愛してるが無限に湧き出る。

ただ、ザラの正装の意味がわからず、エドワードの腹の中は黒く疼いた。


「そなたこそ、そんなに急いでどこに行くつもりじゃった?」

「ザラに会いに行こうと思って」

「そうか。目的は達したの。では行こうか」

「どこへ?」


ザラがニタリと笑う。悪戯な笑顔に、エドワードの賢い頭の回転が止まらなかった。ザラは今からエドワードを驚かそうとしていることが伝わって来た。