顔も見ずに謝ったエドワードに、この世で唯一愛してる声が降って来た。エドワードがパッと顔を勢いよく上げると、ぶつかって腕を掴んだ相手はザラだった。
「え、運命?奇跡?幸運?」
「そなたはそういうのが好きじゃな。我は予定通り行動しておるだけじゃ」
ザラだとわかれば掴んだ腕を絶対離さないエドワードは、しっかりエスコート用に左手を重ね直して首を傾げた。
「なんでザラが王城に?」
「この姿を見てわからぬか?」
エドワードがザラを上から下まで観察する。豊かな黒髪はしっかりまとめられて華美に飾られ、完璧にザラに似合う真っ黒のドレスがザラの美しさを最上級に引き上げていた。
「綺麗だよ、ザラ。会いたかった」
「知っておる」



