離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


衛兵を無効化したエドワードは、ひょっこりと私室から顔を出して廊下を見回した。国王は忍び足で私室を抜け出す。

もうすぐ見合いの時間が迫っていたのでトンズラするしかない。


(僕はザラと結婚するのでお見合いなんてしませーん)


もうザラしか見えないエドワードは、王城の廊下をささっと駆けて行った。




エドワードが急いで王城の廊下を駆けていると、曲がり角でうっかり人にぶつかってしまった。


「あ!」

「ッ!」


人にぶつかったことを察した瞬間伸ばした手で腕を掴み、一気にバランスを崩した彼女が倒れるのをなんとか阻止した。


「ごめんね」

「不注意じゃぞ。廊下は走るな」