離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


屈強な衛兵たちに締められて、エドワードが私室に引きずり戻された。


「出せこらぁあああ!!反抗期も大概にしろよルドルフぅう!」


暴れるエドワードの叫びをルドルフは耳を塞いで耐えた。もう少し。もう少しなのだ。



明日には、待ち人のザラが王城にやって来る。



(もう少し待っていれば、愛しのザラ様と正式な見合いなんですよ!なぜ待ちきれないんですか兄様!ザラ様の命令で言えませんけど!)



ついに国王を部屋に詰め込んでしまった王弟ルドルフは、兄の言いなりになりたい病から知らぬ間にどんどん自立していた。ザラの遠隔監修である。


こうして普段温厚であるが、いざキレたら一番強いのでは疑惑の王弟が誕生した。頼もしい限りである。