離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


今エドワードがここを出たら、物理的なすれ違い確実なのだ。ルドルフはもう一刻も早くエドワードに幸せになってもらいたかった。だからこそ、ここは意地でも行かせられない。


「申し訳ございません兄様!衛兵!!」

「は?」


ルドルフの声を受けて、兵士たちが集まって来る。ルドルフはエドワードの腕をぎゅっと握って大きな声を出した。


「兄様を部屋に押し込めろ!明日の夕方まで!絶対出すな!」


ルドルフの命令にささっと兵士たちが動き出して、エドワードを捕まえる。


「ちょっとルドルフ?!何考えてんの?!待って待って」

「兄様こそ待ってくださいってば!」

「ルドルフが待って?!」

「待つのは兄様です!」


暗殺百戦錬磨のエドワードがひょいひょいと数人の衛兵どもを投げ飛ばしてしまうが、暗殺者の少数精鋭と違って物量押しの多勢に無勢ではエドワードも捕まってしまう。


5人の衛兵たちに羽交い絞めにされたエドワードに向かって、ルドルフが頭を下げる。


「兄様、お願いですから、明日の夕方までいてください!」

「ルドルフぅうう?!」