離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


王城に戻ったエドワードは、正装に着替えてルドルフを呼びつけた。

夜もたっぷり暮れたエドワードの私室に入ったルドルフは目を大きく見開いた。


「に、兄様?!見合いは明日の夕方ですよ?正装は早過ぎませんか?」


妙に気合満々なエドワードに、ルドルフはまさかどこからか相手の情報が漏れたのではと思った。それならばエドワードのやる気も頷ける。


「ルドルフ、求婚の際は正装が良いと思うんだよ」

「求婚?!」


エドワードが鏡を見て正装に綻び一つないか確認している。顔が晴れ晴れとしていて、自信に満ち溢れたいつものエドワードがそこにいた。一体何がエドワードを立ち直らせたのかルドルフにはわからなかった。


支度を終えたエドワードは、ルドルフの両肩に両手をバンバンと叩きつけた。