ルドルフに見合いを言い渡されてから、さらに何日もエドワードは静かに考え込み続けていた。窓辺に座って頬杖をついて、青い空を見て何度も考えを巡らせる。
(僕みたいに、ザラも断れない見合いだった?いや、ザラは何にも縛られない。ザラは前ハミルトン領主に、自ら望んで会いに行ったんだ)
青い空を鳥が一匹飛んでいくのを見上げて、妙にむしゃくしゃした気分になる。自由なザラはもう帰ってこないんじゃないかなんて考えが浮かんでしまう。
(ザラがわざわざ国境を越えて前領主に会いに行く理由はなんだ?)
エドワードの賢い頭が見合い、結婚、が一番しっくりくる回答だと弾き出してしまう。調べたところハミルトン家の長男はまだ11歳。結婚適齢期とは言えないが結婚できない年でもない。
(ザラって実は年下が好きだった?いやいやいやそうじゃない、落ち着け、論理が破綻してる)



