ザラに頭を撫でられて、ジェニットはごろにゃん良い気持ちになる。女王様に撫でられるのは服従する喜びを与えてくれる。
(ザラ様の美しく尊大な態度に、やっと役職が追くのね!)
そもそもザラが平民に収まる器ではないとジェニットが脳内で講釈を垂れ始めた時に、ふと問題点に気がついた。
(平民のザラ様と国王のエドワード様。ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ身分の問題があるような……)
巨大な問題なのだが、二人を重々知っているジェニットからすれば、小さな問題に見えてくるのがすごい。この二人ならケロッと乗り越えることが余裕で想像できる。
問題点を認識しているのはザラも同じようで、ジェニットの頭を撫で終えたザラが微笑する。
ジェニットをいつもうっとりさせるあの魅惑の微笑だ。
「して、ジェニット。我を本物の姉にする気はあるか?」
「あります!父に手紙書きます!」
ジェニットは即答した。



