「我は自由になりたかった。でも、本当の自由と言うのは、不自由があってこそ得られるものなのか。ジェニットに教えられた」
「え?私がザラ様に教えることがあるなんて!それは嬉しいですね!」
歯を見せて無邪気に笑うジェニットとザラは見つめ合って笑い合った。エドワードの過去の言葉が頭で鳴っていた。
『ザラ知ってる?人間ってのはわざわざ窮屈でいることで、幸せを感じる生き物なんだよ?』
今なら、わかる。
「王妃の任くらい重い不自由があった方が、我は幸せなのかもしれんの」
隣でぽつりと爆弾発言するザラに、ジェニットの顎が外れそうだった。慌てて口を閉じて切り返す。
「え?!ザラ様、やっぱり王妃になられるんですか?!」
「王妃の席に、エドワードまでついてくると激重じゃがの」
(エドワード様がついでなんですね?)
「我の器量でなんとかなろう。どう思うジェニット?」
ザラが偉そうに王座に座り、その膝にエドワードが擦り寄る姿をジェニットは想像した。うん、一部の解釈違いもない!と太鼓判を押す。
「ザラ様ほど、王妃にふさわしい方を私は知りません!」
「そなたは素直で可愛いの」



