離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


流行り病で収めた大功績により、今までの悪評は全て払しょくされた。今までの強引なやり方の理由も、教育医療改革の全貌も詳細も、エドワードの意図も全部報道されてしまった。


今や悪王どころか、エドワードは国のヒーローであり、紛れもない名君だ。


「我がそなたの計画を阻止するのは当然だろう?


試練なのだから」


拳を握り締める四つん這いのエドワードの前にザラがズイと詰め寄った。エドワードを偉そうに見下すザラは今日も一部の隙もなくかっこよくてひれ伏したい。しかし納得はいかない。


床に這いつくばったエドワードがザラを見上げる。


「え、待って、ザラだって僕と結婚したいんじゃないの?なんで邪魔する必要が」


ザラがプイッと背中を向けた。エドワードの大好きなプイッとだが、今は刺激が強すぎた。


「王都も落ち着いてきたしの。我は帰るぞ。じゃあな、エド」

「ザラ、え、ほんと待って、え」