離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


どこの男前のプロポーズかと思うかっこいい台詞に、ルドルフは心打たれてしまう。ザラにはつい、従いたくなってしまう魅力がある。義足の身から溢れて止まない自信が、希望を見せてくれるからだ。


「信じます、ザラ様」

「良い返事じゃ。後悔はさせぬ」


ルドルフはザラが差し出す細い褐色肌の手に、手を重ねて握った。


ザラはエドワードからルドルフを奪うことに成功した。


(エドよ、みすみす平民にはさせぬぞ)


ザラは心の中でほくそ笑んだ。